阿久根の大石酒造では、古式の兜釜蒸留機による焼酎を造っています。兜釜蒸留機で焼酎を造っているところを見せていただけるという事で、造っている日を教えていただき拝見してきました。

まず、こちらが兜釜蒸留機で造った焼酎。

箱の裏に書かれている蒸留器の構造です。

大石酒造さんで工夫を重ね、現在使用している兜釜蒸留機。三台稼働していました。上の図と見比べながら、一番下の四角い木箱の所に焼酎のもろみが入っていて、木樽の所が蒸留部、一番上に見える金属の皿みたいなところに水が溜まっていて、ここで冷えて液化した焼酎が樽の真ん中にあるホースから抽出されて出てきます。焼酎のもろみはドロドロしているので、熱源には蒸気を用いています。

正面から見たところ。

上から見たところ。

右下、床に延びるホースから白い蒸気が噴出しているのが見えます。

抽出した焼酎の原酒は、ここからホースで貯蔵タンクへ。

右の大きなタンクに冷却用の水が入っていて、蒸留器上部の水を補充します。

現代の蒸留器に比べると、手作り感満載で、収量も限られています。その分特徴ある焼酎を飲めるというものです。

大石酒造の社長さん。

兜釜蒸留機で造った焼酎のラベルです。

今回購入した焼酎です。右は普段飲み用焼酎「鶴見」。

大石酒造を訪問するのは今回が三回目。新型コロナ禍の最中、快く見学さしていただき、その日一日、すごく満足でハッピーな気分に浸っていました。

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