4月から5月にかけて、ぶりの腹子が出回ります。最近は見た目もきれいになって店頭に出ていますが、一昔前はぶりから取り出したままの、下処理前のものも多いでした。
大きく立派な腹子を、縦に走った太い血管に沿って包丁で切れ目を入れ、直角方向の血管を包丁の背で押し、この切れ目から血合を取ります。そしてひっくり返す。二つに切って、沸騰した煮汁に、切れ目を下にして入れ、味をつけます。サンショウと、庭で摘んだツワブキを添えて盛りつけるとおいしさが増します。我が家では年に数回は頂きます。

■母のレシピ

<材料>
・水   1カップ
・酒   1/3カップ
・砂糖  大さじ 3
・醤油  大さじ 3+1/2
・みりん 大さじ 2

<作り方>
沸騰したところへ入れ、ショーガを入れ、おとしブタで中火煮汁が1/3になるまで煮る。
フキを付け合わせる時はゆでてから煮汁で一寸煮て浸けておく。

▼スーパーに行くとこのくらいの腹子が400円前後で売られています。


▼縦に包丁を入れてひっくり返します。


▼適当な大きさに切って煮汁で煮ます。ひっくり返さなくても、煮ると自然に返りますが、母はひっくり返して切れ目を下にして煮ていました。


▼これは2015年4月に、母と作りました。


▼そしてこちらは2019年4月のものです。