国道269号線沿い、山川港の少し手前にある蔵で、建物が並んでいるのですぐわかります。



車の止まっている後ろの建屋が蔵の入り口、右隣が小売りを兼ねた田村酒店です。


蔵の入り口を入り、蔵の方に、「蔵を見せてほしい」というと、奥の建屋に行って案内の方を連れてきてくれました。


案内してくださった方は、この蔵の杜氏さん。あとでお聞きすると、以前私の横浜の自宅の目と鼻の先にお住まいだったとのことで、話が弾みました。
お米を洗う機械です。一度に900kg洗うそうです。


洗った米を蒸します。


次に、米と麹と混ぜて米麹を作ります。


そして甕で一次発酵させます。山川は砂蒸し温泉でも有名で、地面の下は温泉が流れています。そのため、甕は他所の蔵より浅く埋められているのが特徴です。この蔵では、一次発酵はすべて甕仕込みです。よく見ると白い筋が入った甕が見えますが、今では手に入らないので修理しながら使っているとのことでした。


奥に見えるのが、さつま芋を洗って、磨き、蒸すところ。手前は二次発酵用タンク。


すべて甕仕込みの焼酎を作る二次発酵用の甕が並んでいます。


蒸留器。後ろの緑のタンクに原酒を貯蔵します。


原酒の試飲もできます。私は、車で来ているので、匂いだけ・・・。ステンレスのタンクで二次発酵した原酒と甕でしたのとでは、香りの違いが分かります。


遠くを見ると、甕で貯蔵しているのもありました。


最後に、ビン詰め、ラベル貼りの工程です。ここは自動化されています。


蔵を見学し、最後に隣の田村酒店の前で、親父さんと杜氏の方(右)の写真を撮らせていただきました。


今回購入したのはこの三本です。真ん中が甕壺で一次発酵した代表銘柄の「薩摩の薫 純黒」。左が一次、二次発酵とも甕壺仕込みの「薩摩の薫 純黒」。いずれも黒麹仕込みです。そして、右は黄麹を使い、一次、二次発酵とも甕壺仕込みの「鷲尾」。