仙巌園(磯庭園)は薩摩藩主島津家の別邸で、鹿児島観光で見逃せない名所の一つです。目前の桜島を築山に、錦江湾を池に見立てた壮大な庭園です(仙巌園パンフレット)。訪れたのは4月8日、快晴の夏日、この日はクルーズ船が来ていたようで、観光客でにぎわっていました。正面入り口です。希望するとボランティアの方が案内してくれます。


仙巌園の案内板です。


NHK大河ドラマでもおなじみの、28代藩主島津斉彬が造った反射炉跡。ここに、高さ20mの建物が建っていました。


お店屋さんを抜けていくと、正門があります。島津家家紋「丸に十の字」が見えます。


立派な松の木がずっと植えられています。


屋根を錫で葺いた「錫門」。江戸時代は藩主とその世子(長男)だけが通れたとのことです。


錫門を通ると御殿(本邸)。ここは別料金(300円)です。


ここからは、桜島と錦江湾を借景にこんな具合に見れたのでしょう。


鶴灯篭。薩摩藩のお城は、鶴丸城といいます。また、照国神社に両翼を広げた鶴の格好の植木がありますね。


日本庭園が続きます。観光客が池の周りをめぐっています。後ろの山の岩肌には「千尋厳(せんじんがん)」の文字が刻まれています。


拡大します。ちょっと見にくいですが、縦に白い筋に見えるところです。27代藩主島津斉興の時代に、のべ3,000人、3か月かけて彫られたそうです。


これは、水力発電用ダムの跡です。斉彬という人は本当にいろいろな近代化事業をやっています。


曲水の庭です。分かりづらいですが、小川が流れていて、案内板の写真のように、流れに沿って正装して座り、歌を詠みます。今でも毎年一回催されています。



江南竹林。琉球を経て薩摩に持ち込まれた孟宗竹はここから全国に広がりました。


この日、庭には牡丹の花も咲いていました。思ってもいなかったので、少し儲けた気分になりました。



気温20度を超える中を散策し、結構疲れたので、最後に両棒餅(ジャンボもち)を食べて帰りました。久しぶりにおいしかったです。

さて、正面入り口を出て道の反対側に尚古集成館があります。こちらは、また別途紹介します。


仙巌園のURLはこちら