鹿児島市中心部から34km、車で約60分の南九州市知覧町にある知覧武家屋敷庭園を見てきました。国選定「知覧重要伝統的建造物群保存地区」で、約700mにわたり7つの庭園を観ることができます(知覧町観光MAP)。


地区に5ある入園料取扱所で7庭園共通の料金(高校生以上500円)を払い、パンフレットをもらい、このパンフを手にもって散策します。


7庭園をパンフレットの順番に見て回ります。
①西郷恵一郎庭園の武家門と庭


ここから見た武家屋敷通りです。この通りがメインストリートで、馬車と馬車がすれ違えるように道幅は広く作られています。左のイヌマキ生垣の造形のフォルム、素人目にも素晴らしいと思います。ヨーロッパの庭園や公園で、樹の造形が観光になっているところがありますが、負けませんね。

②平山克己庭園の武家門と庭

後ろに見える山は「母ケ岳」。この山を借景にしている庭園がいくつかあります。

③平山亮一庭園の武家門と庭

春から初夏にかけてさつきの花が咲くころは一段ときれいでしょう。

次の庭園に行く間にある「知覧型二ッ家」。


④佐多美舟庭園の武家門と庭


⑤佐多民子庭園の武家門と庭


⑥佐多直忠庭園の武家門と庭


次の庭園に行く間にある旧高城家住宅。ここは無料開放されています。庭園より二ッ家構造が見どころです。



左が男玄関、右が女玄関です。写真ではわかりづらいのですが、女玄関側の座敷の方が男玄関側の座敷より一段低くなっているのが薩摩武家屋敷の特徴です。

宴席の再現です。

⑦森重竪庭園の武家門と庭

この庭園だけが池に水が張ってあり、コイが泳いでいました。

知覧は島津家の分家である佐多氏が地頭として治めていただけあって、これだけ立派な武家屋敷庭園が造られたのだと思います。出水、入来、等他の武家屋敷には見られません。
知覧武家屋敷庭園は鹿児島から来て県道23号線沿い左側、道を挟んで南九州市役所の前にあります。

市役所の前に市営駐車場がありますが、有料です。

空いていたら、市役所の駐車場に止めるのがよさそうです。また、⑦の庭園の先に駐車場があり、ここも無料のようです。

知覧武家屋敷庭園のURLはこちら。