鹿児島銘菓ボンタン漬けです。
先日阿久根で買ったボンタンが一月ほどして食べ頃になりました。

実の方はもちろん食べるわけですが、皮は剥いてボンタン漬けにします。
皮を剥きます。ボンタンの黄色い外皮は、好みで薄く剥いでもいいですが、私はそのまま。

三日月形に切り、重さを計って、水に八時間ほど漬けます。途中一二度水を替えます。水を替えるときに手でもみ洗いしてやると、より苦みが取れます。

これを、水から中火で煮ます。沸騰してから3~5分、計20分くらいです。私は落し蓋をのせました。

煮汁を茹でこぼし、これを二回繰り返します。綿の白さが取れ、苦みも少なくなります。

さらに水に浸して一晩おき、笊に挙げて水を切ります。

そのままだと水分をたくさん含んでいるので、キッチンペーパーや綺麗な布巾で水気を絞ります。このとき皮の厚み方向に絞ると綿の部分がつぶれてしまうので、幅方向に絞るのがよさそうです。

砂糖を入れ弱火で煮ていきます。砂糖は皮と同量、最初2/3量、砂糖が溶けたところで残り1/3を入れました。水を入れるやり方もありますが、ボンタンは水分が多いので私は入れません。弱火で時々鍋を回しながらやれば砂糖が焦げることはありません。砂糖の種類は好みで。グラニュー糖だと垢抜けて上品な甘さになります。

砂糖が全部溶けてきたら、落し蓋をして、蓋もしてみました。

最初砂糖の量が少ないようですが、ボンタンは綿が厚いので煮ていると水分がたくさん出てきます。途中ふたを開けて確かめながら、水分がほぼなくなったところで火を止め、バットに開けて粗熱が取れたところでグラニュー糖をまぶします。

晴れた日に二日ほど天日干して、グラニュー糖でお化粧してできあがり。

ボンタンの苦みも適度に残り、美味しく仕上がりました。どうぞお召し上がりください。