上野原縄文の森は国指定史跡「上野原遺跡」を保存・活用した施設で、約9,500年前・縄文時代早期前葉、南九州地域における定住化初期の様子を知ることができます。鹿児島空港から車で約40分、国道10号線からテクノパークに入ったところにあります。


縄文の森には「縄文の森展示館」がある見学エリアと、「鹿児島県立埋蔵文化財センター」がある体験エリアがあり、二つの建物は立体歩道橋で繋がれています。今回は縄文の森展示館側に車を止め、見学エリアを中心に見てきました。
縄文の森展示館です。


入口のウォーキングマップを見て、先ずは展示館により、受付の方にどこから見るのが良いか教えてもらいます。

国指定史跡の大集落は2条の道跡に沿って52軒の住居群と、調理施設である39基の集石遺構、16基の連穴土坑等から構成されています(パンフレットから)。




竪穴住居の中に、当時の生活の様子が再現されていました。


集落の奥に、発見された集落跡の一部が保存展示してある遺跡保存館があります。




案内板を見ながら遺跡を眺めます。

上野原遺跡の地層を展示する地層観察館。

鹿児島県を中心とした南九州の遺跡は桜島などの火山噴出物が堆積していて、これを分析することで年代を知ることができるそうです。

地層です。

左のメジャーを拡大しました。一番下の層は約24,000年前だそうです。

見学エリアには休憩所やトイレも各所に整備されています。

今年はソメイヨシノも満開でした。

展示館に戻り、展示室を見て回ります。一般の入館料は320円。


発掘された重要文化財の壺。


線刻土器。

九州最古の土偶(重要文化財)。

遺跡の時代と年代表示。桜島の活動とリンクしているのが分かります。

立体歩道橋を渡って隣の体験エリアへ。

鹿児島県立埋蔵文化財センターです。

ここではこんなことをやっています。

体験エリア奥の展望の丘に登ると、南に錦江湾と桜島、北に霧島連山と360度眺めることができます。この日は生憎快晴なんですが、春霞がかかってうっすらとしか見ることができませんでしたので写真は割愛。

上野原縄文の森、広い敷地で手もよく行き届き、展示館の方も親切です。もっと知りたい方はこちらのURLまで。