鹿児島の心をはぐくんできた錦江湾にそびえる桜島。先日5月の終わりに垂水側から陸路を入り、時計回りに一周して、改めてその雄大さを実感してきました。
国道220号から入り、まず有村溶岩展望所に向かい、赤水展望広場、烏島展望所、溶岩なぎさ公園、ビジターセンター、道の駅桜島、湯之平展望所、黒神埋没鳥居をめぐる、一周約36km、車で約1時間のコースです。

有村溶岩展望所。桜島は相変わらず元気です。この時期、風向きは西から東方向が多く、噴煙は垂水方向に流れます。行った時も噴煙を上げ、灰がこちら方向に流れてくるのが見えました。桜島に上陸した途端、車がすれ違ったりすると灰が舞い飛びます。展望所もしっかり灰が積もっています。聞くと、「先ほどまで降っていたよ」と。


立派なレストハウスの周りにも灰がうっすら。この日、新コロナのため、中には入れるのですが、休館中。

一枚前の写真の階段を上ると散策路にでます。噴煙を上げる桜島。この位置は鹿児島市のちょうど反対側にあり、裏側(?)から見た桜島です。

記念に灰の上に足跡をつけます。

散策路も灰で覆われています。大きい爆発だと、火山弾やちょっとした石などが飛んでくるので、途中いたるところに避難用のトンネルが造られています。

もう一枚裏から見た桜島です。

次に桜島を半周ほど行ったところにある赤水展望広場に向かいます。
ちょっと手前にある、桜島オールナイトコンサートが開かれた時の記念モニュメント。

展望広場の説明図。

ここから見た桜島。灰の流れている方向に先ほどの有村溶岩展望所があります。風上側にあるのでもう灰は降っていません。このように、鹿児島ではいつも風向きを考えながら生活しています。

錦江湾の向こうに見える鹿児島市。夜景もきれいでしょうね。

烏島展望所です。

かつて海の上にあった烏島が大正の噴火で溶岩に埋め尽くされました。



ここから見た桜島と錦江湾の向こうの鹿児島市。


桜島溶岩なぎさ公園です。桜島フェリーが発着する袴腰のすぐそばにあり、足湯とか、ビジターセンターとか観光施設が集中しています。

また、溶岩なぎさ公園と烏島間に全長約3kmの溶岩なぎさ遊歩道が設けられています。

足湯と桜島フェリーです。

ここから見た桜島と錦江湾の向こうの鹿児島市。


桜島ビジターセンターです。

桜島の噴火や自然を展示解説してくれます。

お昼過ぎなので、昼食とお土産を買いに道の駅「桜島」火の島めぐみ館に行きます。

レストランと物産館があり、建物の形は桜島大根を模したものでしょうか。


桜島は小みかん(桜島みかん)でも有名。そこで、桜島小みかんジュースと小みかんスパイスを買いました。


お昼は、かき揚げ小ミカンうどん、650円です。かき揚げが2枚も入っていてこのお値段、結構おなかがいっぱいになりおすすめです。麺には小みかんが練りこんであり、先ほどの小ミカンスパイスをかけて食べるとおいしいです。

次に、湯之平展望所に向かいます。桜島内で一般の人が入れる最高地点(標高373m、北岳4合目)です。

間近に桜島が見えます。

ここが展望所。

二階のデッキから見た桜島です。

最後に半周して、垂水口の近く、黒神中学校の隣にある黒神埋没鳥居です。

大正3年の噴火で高さ3mの鳥居が埋没しました。鳥居の左側にあるのはシイの木、噴火で埋もれましたが復活しました。奥に本殿があります。

埋もれた鳥居です。

最初にも書きましたが、改めて桜島の雄大さに感激した旅でした。

 

桜島の観光には桜島・錦江湾ジオパークの専用サイトがあります。