大隅半島志布志町にある若潮酒造です。県道63号を志布志港方面に行きフェリー乗り場近くにあります。大きな標識があるのですぐにわかります。


中に入って、正面が直売所、左の建物が焼酎蔵に続く入り口。


直売所の前に営業中の看板。


中に入ってインターホンで蔵見学したいと伝えます。


売店の中。


両側に造っている焼酎が並び、真ん中に試飲のコーナーがあります。ほとんどの焼酎を試飲できるのも楽しみです。


焼酎を見ながら、しばらく待っていると奥から案内の方が見えました。後で気が付いたのですが、若社長?
売店を出て、先ほどの焼酎蔵に続く扉を開けると、木樽に入った焼酎が貯蔵されていました。


焼酎蔵は、この奥にあり、奥の扉を開けると、二つの蔵、志燦蔵(しさんぐら)と千刻蔵(せんごくぐら)があります。志燦蔵では大型設備で日常酒を、千刻蔵では伝統的な製法と技術で手造り焼酎を造っています。見学するのは千刻蔵です。


千刻蔵の中に入ると、手造り麹の麹室があります。まだ8月、来月になると仕込みが始まります。



続いて右側に蒸した米と麹を混ぜる回転ドラムがあり、その右側には原料のさつま芋を蒸す機械が並んでいます。その右二つは蒸留用の装置。


手前には一時仕込みと二次仕込み用の甕壺がずらり。


蒸留用の装置は二セットあり、左三つがワンセット、左から「清蒸器」できれいな熱い蒸気を発生して蒸留器に送り、「木樽蒸留器」の中に仕込んだモロミを蒸発させて、「冷却器」で冷却して焼酎の原酒を取り出します。前にあるのが造った原酒検定用の甕。


建屋を出たところにある千刻蔵の貯蔵庫。できるだけ温度や湿度の変化がないようにトンネル仕立てです。


右に和式、左に支那式の甕壺が並んでいました。この奥にはワインを寝かしていた木樽も並んでいました。この木樽で寝かした焼酎もそのうち上市するとのことでした。


さて、今回は次の四本を買いました。左から、志燦蔵で造った普段飲み用の「さつま若潮」、右三本は千刻蔵製で、順に「隠し玉」、「千亀女」、「JoyWhite」。


「隠し玉」の裏ラベル。手造り麹・金時芋・酒米(レイホウ)・木樽蒸留・甕壺熟成の焼酎です。


「千亀女」の裏ラベル。千亀女の名前は志布志の民話に出てくる美女にちなんでいます。


「JoyWhite」の裏ラベル。JoyWhiteは原料芋の品種の名前で、2002年から十数年貯蔵した焼酎です。度数は30度、ロックや水割りで飲むのが良いとのことです。


若潮酒造は地元・志布志の蔵元5社の協業組合としてスタートし、焼酎メーカーとしては大きい方です。焼酎ブームも去り、昨今焼酎全体の売り上げが減少する中、いろいろと新しいことにもチャレンジし頑張っている蔵でした。

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