薩摩川内市五代町の山元酒造です。主力銘柄のひとつ「さつま五代」はこの地名が元になっているのでしょう。
左の建物が本社。蔵の見学をお願いすると、担当の方に連絡するので、前の建物のほうでお待ちくださいと案内してくれました。


焼酎屋小売と書いてあります。蔵の見学をあらかじめ予約しておくと、前の黒板に「歓迎○○様」なんて書いてくれるのかな?


中には山元酒造の商品が並んでいて、試飲もできます。いつものことながら、車で来ているので、試飲できずに残念。焼酎を眺めたり、事務の方とおしゃべりしている間に、蔵のほうから案内の方が見えました。


案内してくれた方は、30代でとても丁寧にいろいろ見せていただきました。奥に見える建物が山元酒造の代表銘柄を造っているメインの工場。この時期は麦焼酎を主に造っているようです。


今回案内していただいたのは、裏手にある手造りの工場。メインの工場とは道路を隔てて上を走るラインでつながっています。


裏から見たメインの工場です。


ここが手造り工場。


この蔵の生産量はメイン工場の一割程度かな。麹室でもろみを造っています。
米を蒸します。


そして麹室。焼酎の生産は8月以降なので、現在はきれいに中が整理されています。


一時仕込みの甕壺。


二次仕込みの甕壺。一つ一つの甕に製造年が書かれていて、昭和のものもあります。縦の白い線は、ヒビを修理したところ。どの会社もそうですが、甕を作るところが希少になっているので修理して使っています。また、この時期イモ焼酎は造っていないので、甕には水が張ってあります。奥のほうに冷却用の蛇管が並んでいます。これもちゃんと整理されて置いてありました。


木樽の蒸留器です。木樽だと、使わないと乾燥して縮み、隙間ができるので、定期的に水を張ってメンテナンスしているとのことでした。


次に手造り工場から元のメイン工場に戻ります。ここは、さつま芋を処理するところ。芋の傷んだところを磨いてベルトコンベアで上に運び、両方の工場に供給しています。


先ほどのメイン工場の入り口です。右に見えるところで原料のコメを集荷するのでしょうか。


貯蔵タンクが並んでいます。手前に濾過用のフィルターがあります。


最後のビン詰め工程。


今回はこの4本を買いました。案内の方がとてもよくしてくれたので、ついつい散財してしまいました。左から代表銘柄の「さつま五代」と「蔵の神」そしてアルコール分32度の「蔵出しさつまおごじょ」、さつま芋に昔ながらの農林二号を使った「薩摩農林二号」です。


「さつま五代」の裏ラベル。


「蔵の神」の裏ラベル。


「蔵出しさつまおごじょ」のラベル。


「薩摩農林二号」の裏ラベル。この焼酎が一番高いでした。


この時期、隅々まで整然とメンテナンスされているのが印象的でした。
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